季節はすっかり秋。標高の高い山々では積雪も見られる今日このごろですが(笑)、標高の高い山の楽しみのひとつが、高山植物。標高の高い山では、街の花屋さんはもちろん、里山でも見られないような花々と出会えるという楽しみも。今回は、(もう冬になろうとしているけど・笑)夏休みに行った唐松岳の高山植物をご紹介いたします(^^)
八方池までの登山道は、木道の両脇に高山植物のお花畑(名札付きで親切)
唐松岳・八方尾根は、リフトを乗り継いで1830mまで一気にUP!リフトを降りたら、もうすぐ一面に高山植物のお花があちらこちらに!
登山道すぐのところに、マツムシソウもたくさん咲いていました。けっこう枯れているものも多かったので(22年8月山の日)今季は終わりかけな感じかな。
ニッコウキスゲが少しだけ残っていました。行った山の日のあたりは、ニッコウキスゲの最盛期は終わりの頃。(ニッコウキスゲは、夏の高山植物の中でも早い時期に咲きますね)夏の早い時期にはこのニッコウキスゲが一面に咲くそうです。ユリっぽい花だけど少し小ぶりで鮮やかな黄色い花。好きな花のひとつです(^^)
花の近くに、写真入りの名札がたくさん立てられているので、その場で花の名前が確認できて、いい感じです!初めて見る花や、この場所でしか見られない花など、花を見て、名札を見て、写真を撮って。なかなか進みませんね(笑)
八方尾根は標高が上がるごとに、違う花々がお目見え
ミヤマアズマギク、タテヤマリンドウは、ちいちゃな花がパアッと開いていて、カワイイ。ウスユキソウは、エーデルワイスの仲間?そこかしこにたくさん。
イワイチョウは、室堂・立山でたくさん見られました。初秋に行ったときは、花なんて全く咲いてなくて、このイチョウの葉のような葉っぱが、黄色く紅葉して一面に広がっていました。こうして季節によって、葉っぱや花の様子も違った姿を見せてくれるので、楽しいですね(^^)
扇雪渓から先は、広大なチングルマのお花畑
扇雪渓は、登山道から少しそれた場所にあります。ちょっとした広場のようにもなっているし、夏場はこの雪渓のおかげで天然のクーラーのように涼しく、休憩する場所にもってこいです(^^)
扇雪渓には、ナナカマドがたくさんありました。ナナカマドは秋の真っ赤な紅葉で有名ですが、夏もこんなにカワイイ花を咲かせるんですよ〜(^^)
今年(2022年)の8月山の日は、チングルマの白い花と、綿毛になったホワホワしたのと、両方見れてラッキーでした。
チングルマって、「木」なんですってね。花が咲くまで成長するのに10年近くかかるとか。チングルマのお花畑は、山を始めた頃(そのときは、低山日帰り登山だけ)に雑誌で見て、「あぁぁいつか見てみたいなぁ〜」と思っていた憧れの景色のうちの一つ。
以前、初秋の室堂で綿毛のチングルマを見たときは、それはそれは感動しました。今回、こんなに小さな花のチングルマ花畑を見れるとは思ってなかったので、すごくウレシイ。
このミヤマコゴメグサは「深山小米草」と表されるようで、これもまたかわいらしい小さな花。
唐松岳では、唐松岳頂上山荘〜唐松岳頂上の間に、このコマクサの群生があります。この花崗岩の白砂と、ピンク色のコマクサの花のコントラスト。夏山に来たーーー!という実感が改めてわきますね。
個人的には、暑さと湿気が辛くて夏山登山は少し苦手なのですが、こうしてこの時期・この場所の花々と出会えるので、汗びっちょびちょでヘロヘロになるけれども、やっぱり、山に行きたくなるんですよねぇ。
これから季節は冬山へと向かって行きますが、また来年。うだるような暑さにヒィヒィ良いながらも、たくさんの花々を見れる山旅をしたいなーと思います(^^)
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