悪天候ほど会えるライチョウ
前日より悪天候の3日目。雨は強くなったり弱くなったり程度でしたが、何よりも風!風!強風!!!天候がマシだったら一の越山荘から立山山頂へ行こうかと思っていましたが、山頂付近は風が抜けることから、山頂行きは中止。こんな暴風雨なので、早々に予約していた「みくりが池温泉」に行って、山小屋でゆっくりしよう、ということで、下山。
写真が撮れたのはほんの束の間。雨風が強すぎでカメラも出せず。
雷鳥も寒くてまん丸になっていました。
と、天気が悪くなればなるほど、出てくるわ出てくるわ(笑)、雷鳥たち。(繰り返しになりますが暴風雨なのでカメラ出せず→写真なしでゴメンナサイ)
この後、宿に置いてある本で知ったのですが、秋先は雷鳥の巣立ちの時期。夏から秋にかけては、家族でまとまって行動するのですが、秋先の巣立ちの時期になるとまずは兄弟たちだけで行動するそうです。
この暴風雨の中見かけた雷鳥は、4、5家族。(合計20羽ほど)。お父さん(大きくて目の上に赤いライン)、お母さん(大きめで赤い目のラインはなし)、巣立つ前の子ライチョウ(親雷鳥と比べてちょっと小ぶり)、っていうファミリーも居たし、大きさがみんな同じの兄弟だけと思われるライチョウたちも居ました。
こっち(人間)は立ってられないくらいの強風の中、兄弟で居るライチョウ達を見ると、もうなんだかすごくて、神々しくて、まさにライチョウが「神様の使い」といわれるのはこういう姿なのか、と思うくらい。
カレンダーや写真集で見るライチョウは、青空バックの凛とした姿が多い(この晴天の中ライチョウを撮れるのもそれはそれで奇跡とおもう)ですが、この暴風雨の中、山を闊歩するライチョウの姿こそ、本来の姿なのかもな、と、ゴウゴウと鳴り響く強風の中、泣きそうになりながら(笑)室堂平を目指しました。
山小屋で「何もしない」という最高の贅沢
暴風雨の中やっとこさ、みくりが池温泉へ。
宿のチェックインまでは時間があったのですが、喫茶室が開放されていました。
まだ10時でしたが(笑)小腹がすいたので、おやつタイム。この時期限定のコーヒーゼリーソフトクリームと、名物のあんバタートースト、チーズケーキ。山でこんなに美味しいおやつを食べられるなんて、幸せ〜
チェックイン後は、図書室にある本を読んだり、みくりが池温泉には温泉があるのでお風呂に入ったり、
みくりが池温泉名物の、げんげの唐揚げを食べたり。
外は目の前が見えないくらいの暴風雨でしたが、山小屋でゴロゴロ、美味しいもの食べてごろごろして、また外にちょっと出て、うわーすごい風!と言いつつ、またゴロゴロして(笑)
天気が崩れて足止めがあるのは、山では仕方のないこと。無理をして強行すると時には命に関わる危険なことにもなりかねない。ので、状況を判断して、予定と違う行程になってもその時できることを楽しむ!
これが、山のいいところ、かもしれません。日常生活だと、いろんな便利なものが揃っているがゆえに、少々の無理がきいてしまいますよねぇ。仕事でも、自分が無理をすれば自分以外の周りの人に迷惑をかけずに済む、とかね。それはそれで、頑張り所だったり、成長するタイミング、なのかもしれませんが、全てが全て無理をする必要はないんじゃないか、と。
山に行くと、自然からダイレクトに影響を受けるので、例えば今回の悪天候のように、自分の力や努力だけではどうしょうもないことにも遭遇します。そこで無理をせず、できることをやる、そのときの状況をできるだけ楽しむ。っていうことが大事、と、山に行くことで気付かされたような気がします。山に行くようになって、山以外の時間も幸せに過ごせるようになったのは、私にはとても大きなことです。
みくりが池温泉のご飯は豪華でオシャレ!
室堂は富山湾が近いこともあり、山に居ながらにして何と!お刺身が出てきました。しかもオシャレなカルパッチョ!写真にはないですが、夕食にはこれに加えてローストビーフも。
一つ一つが上品に盛り付けされています。量はそこまで多くはないと思いますが、ゴハンとお味噌汁はおかわりができるので、男性でも満足できる量だと思います。逆に少食の方には適量で良いですね。
翌日は天気予報では晴れ。帰りの時間があるのでお昼頃には室堂を出ますが、午前中どのルートを行こうか計画をして、早々に就寝しました。
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