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夏休みは(比較的すいている)八ヶ岳の縦走山旅へ!

登った山

行った日程:2018年8月中旬 山小屋泊3泊4日の山旅

行った山:南八ヶ岳(硫黄岳〜天狗岳)

目 的:八ヶ岳は山小屋が充実している&登山道のバリエーションも豊富なので、縦走を計画。夏休みの長期休暇の醍醐味!

アクセス:あずさで「茅野駅」より夏沢鉱泉の送迎車&下山は渋の湯よりバスで「茅野駅」。縦走で帰りに登り口に戻るルートではなかったので、電車・バスにしました。夏沢鉱泉宿泊だと茅野駅〜桜平までの送迎付きなので、これもとても良いです。

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3泊4日で、南八ヶ岳を縦走!

夏休みの山旅は、硫黄岳〜天狗岳〜高見石、の3泊4日の縦走。電車&バス移動なので、登山口は桜平から、下山は渋の湯、というコースにしました。

前泊は、硫黄岳ふもとの「夏沢鉱泉」がおすすめ!

夏沢鉱泉の宿泊者には、JR茅野駅からの桜平までの送迎サービスがあります。宿の予約のときに送迎希望を連絡しておきます。他の予約客の方とのかねあいもありますが、茅野駅に到着する電車の時間に合わせて、茅野駅で夏沢鉱泉の方の車に乗せてってもらえます。

桜平の車両ゲートのところで、一度下車。(そこから先は歩荷のための車両通行しかでないっぽい。)そこから夏沢鉱泉の宿まで30分ほど歩きますが、ザックなどの大きな荷物はそのまま車で宿まで運んでくれちゃうので、身軽に慣らし山歩きができます!

というわけで、貴重品とカメラくらいを持って、桜平から夏沢鉱泉まで・・・、なんですが、実はこの日は天候が不安定でずっと曇り。宿に着いて数分後にどしゃ降りの雨、で、間一髪でした。

ものの30分の歩きといえど、天候が微妙な場合は雨具装備もザックから出して持って宿まで移動することをオススメします!

夏沢鉱泉、到着〜。

夏沢鉱泉さんは完全個室だし、夏沢「鉱泉」というだけあって温泉が湧き出ているのでお風呂(檜風呂!)もあります。お布団もフカフカだしごはんも美味しい( ´∀`)!宿泊者には桜平〜JR茅野駅の送迎サービスもあるし、とってもおすすめの宿です。

この夏沢鉱泉は、登山口近くの宿ということもあって、私たちのような前泊入りだったり、下山後に一泊して翌日ゆっくり帰路に着く、という方もいらっしゃいました。下山後に、温泉入って、美味しいごはんたべて、翌日ゆっくり帰るってのも、これまたいいですよね〜♪( ´θ`)

翌朝は、硫黄岳&硫黄岳山荘を目指して!

夏沢鉱泉の方より「今日は天候が荒れるみたいなので、硫黄岳の山頂は風がひどいかもしれませんので、気をつけてくださいね」とアナウンスがありました。硫黄岳は前年に一度行ったことがあったので、山頂は広いけど、遮るものがないので風が抜けること、視界が悪いと爆裂火口の切れたったところが見えなかったりしそうだなーこわいなーなんて思いながら、硫黄岳を目指しました。

夏沢鉱泉から途中までの登山道は、シラビソなどの森のなかで風の強さは感じられなかったのですが、森を抜けたとたん、、、、

もっっっのすごい強風、
もっっっんすごい、ガス
!!!!!(*_*)!!!!!

もうね、風がすごすぎて、写真なんか撮れませんでしたよ、、、雨よけにつけたザックカバーは風で風船みたいに膨らんで、もうザックごと飛ばされるんじゃないかってくらい。雨もどんどんひどくなってきて、視界もどんどん悪くなってくる。。。

硫黄岳の山頂下には、ケルン(石を積んだ碑みたいなもの)が何個かあるんですが、次のケルンが見えないくらいの視界の悪さ。時折ふく猛烈な強風で体がフラつく。

ちょっとした岩陰に隠れて、ビバーク・・・。すこし様子みるか、と腰を下ろして休みました。目の前の景色はどんどんガスがかかって見えなくなり、風がごう音を立ててうねります。ものの5分ほどでしたが、とてもとても長く感じました。

こりゃ、引き返そう・・・・

目指す硫黄岳山荘は、硫黄岳の山頂を通り越してすこし先にあります。この強風だとちょっと山頂まで行くのは私たちには危険だと判断しました。さて、ここからどうするか。

オーレン小屋なら泊まれるかもしれない。

来た道を引き返して、森のなかに入れば、まだ風の影響は少なくなります。オーレン小屋は1年前に1度泊まったことがあるので、どんな感じかもわかっています。豪雨と強風の自然の脅威のなか、とってもとっても不安で心細くなった私たちは、バケツをひっくり返したような雨のなか、山をくだり、ただただオーレン小屋を目指しました。

「予約していないんですけど(泣)今日、泊まれますか・・・・???」

ずぶ濡れのなか、山小屋に到着して受付で恐る恐るきいてみると、
「雨、たいへんでしたね。。。お疲れさま。部屋、個室はないけど、今日はお客さん少ないから相部屋でもゆったり使ってもらえますよ。晩ごはんの用意もありますよ。」と!ありがたい・・・・!!!!!

受付票書いてお金払わなきゃとしてると、
「慌てなくていいですからね、まずは濡れたカッパやザック、脱いで乾かして、ひと段落ついてからまた受付来てもらっていいですよ〜」

改めて、山小屋の存在のありがたさを痛感です。

予約していた硫黄岳山荘には、雨で引き返してオーレン小屋にお世話になる旨を電話連絡。(そうじゃないと、山小屋の人が「予約のお客さん、まだきていない!遭難?怪我?!」といらぬ心配をかけてしまうので、必ず連絡しましょう。)


オーレン小屋名物の桜鍋と、お風呂!

オーレン小屋は沢沿いにあって水が豊富。お風呂も入れるというありがたい山小屋。この日は雨にうたれて冷え切った体に、それはそれは染み渡ります。

予約していないのに泊まれるだけでもありがたいのに、晩ごはんも、しかも名物の桜鍋の用意がある、と・・・!もういろんなことに、感謝感謝のいちにちでした。

前日の大雨と強風がウソのよう。おだやかに澄みわたる青空と山の峰々の、絶景・・・!

前日の豪雨と強風がウソのような、おだやかな朝に、澄みきった空。

硫黄岳の爆裂火口が、なんだか穏やかに見えます。昨日あそこを目指そうとして目の前がガスで引き返したなんて、ウソのよう・・・!

どこまでも続く登山道。

根石岳の前の、コマクサの群生地。コマクサは鹿などの食害で年々減ってきているそうですが、こうして保護されているところもあって、時期があえば見ることができます。里山では見ることのできない、高山植物に出逢えるのも、山登りの楽しさのひとつですよねー。

天狗岳(東天狗)の登山道は、意外と怖いょ。

夏沢峠〜根石岳までは穏やかな登山道が続きますが、底から先の根石岳から天狗岳までの登山道は、意外と、怖い。です・・・。ナイフリッジのような切れたったところはないですが、片側がガレていたり、けっこう小石・砂利が急斜面に多いので、ズリっといきそうな感じもあったり、ちょっと鎖場もあったり、けっこう怖い。です。高度感もありますしねー。

怖いけど、この澄んだ青空の稜線を歩くのは、ほんとうに、気持ちいい!!!NHKの「日本百名山」の番組で流れる、さだまさしさんの歌を自然に口ずさんでおります。

天狗岳の斜面に咲いていた、ウメバチソウ。けっこう荒れたガレ場に咲いているので、キレイさが一際目立ちます( ´∀`)

オトメの憧れ、黒百合ヒュッテが見えてきました

天狗岳を抜けると、ふもとに見えるのが黒百合ヒュッテ!

外に置いてある、昔ながらの歩荷用の「しょいこ」が、かわいい。欲しい(笑)

名前の由来になっている黒百合の花は、今はほとんど見られないそうですが、アザミなどの花々が咲いていて、素敵な山小屋の佇まい。

ここで昼食。ビーフシチューです。パンとサラダまで付いてます。

有名なコケモモのマフィンも食べたかったのですが、お腹いっぱいだとこの先の高見石までがツラそうだったので&時間も厳しかったので、今回はあきらめました。。。

黒百合ヒュッテから高見石までが、意外と長い。(そして、あまり楽しくない登山道です。。。笑)

黒百合ヒュッテから高見石小屋までは、ひたすら下り。と、ナメていましたが、そこそこ大きな石がゴロゴロと転がる登山道。前日の雨もあって、濡れた石の上は滑りやすい。このような景色が永遠と続く登山道で、想定以上に時間と体力を消耗しました・・・・

高見石小屋の名物、揚げパン!1人2個がおすすめ!

なんとかヒィヒィ言いつつ、3時すぎに高見石小屋に到着。

山小屋の夕食は時間が早いので、3時のおやつは軽めに、と、夫と揚げパン1個ずつにしましたが、

ひとり2個でも全然イケた!!!( ´∀`)!!!
(もういっこ頼めばよかったと、はげしく後悔。)

高見石小屋は個室もあります。

予約のときに事前に言っておけば、個室をとることもできます。個室以外は、2階の広い一室で、そこにお布団が順番に並べられている感じです。

高見石小屋は星空の観察でも有名な山小屋。運が良ければ(宿泊者数によるっぽい)天体観測の望遠鏡を出してくれて、小屋の前のウッドデッキで星空観測会があるときも、あります^_^

真夏でも、気温5℃とかになるよ!八ヶ岳(防寒着必携)

このときは前日の雨上がりで、街中でも秋のようなお天気だったこともあり、山の中はまるで冬・・・!(山小屋の人はダウンジャケットを着込んでおりました。。。)予想外の寒さに持ってる服を総動員。レインジャンパーも全部全部着込んで夜を過ごすことに(汗)

真夏だとしても、パッカブルのダウンジャンパーなど、保険としてザックに入れておくのが良いでしょうね!

高見石からの夕焼けと朝焼け

高見石小屋からは、10分ほど大きな岩場を登った先に、白駒池を見下ろせる展望が良いところがあります。ここから、夕焼けや朝焼けが、キレイに見渡せるのです。

下山は、高見石小屋から賽の河原〜渋の湯へ

このルートは、冬季の積雪時にも登山道になるところ。冬山の下見も兼ねて、賽の河原〜渋の湯ルートにしました。

が。正直、、、もう二度とこの道は通りたくない(笑)!

ひたすらひたすら続く、ゴロゴロ岩の連続。この岩も、自分の腰くらいまでの高さがあったり、もう、足の上げ下げが、いちいちヒィヒィします。そして、岩と岩の割れ目が、かなり深い・・・。遠くに落とし物と思われるペットボトルとか、落ちてる。。。もし転けたら、岩だからけっこう痛いだろうし、下手に骨折とかしかねない。そのイヤーな緊張感の連続。

途中、お地蔵様があります。が、それ以外は本当におんなじ景色が永遠と続く、あまり楽しくない登山道。。。。T_T。。。

冬はこの岩が雪で埋れて歩きやすいらしいのですが、景色がずっと同じなのでトレースがないと道が分かりにくそう、、、(っていうのも夏山のときに行っていればなんとなくわかるのでね)

私たちは、高見石からひたすらの下りでしたが、これ、逆のひたすらの登りは登りで大変だろうな、、、、、

やっとの思いで、渋の湯。

ようやく着いた、渋の湯。こちらのバス停から茅野駅までバスで帰りますが、それまでの間、渋の湯の日帰り温泉で汗を流します。

渋の湯さんは、昔ながらの温泉宿。シャンプーや石鹸などはありません。しっかり洗いたい人は洗面グッズの持参が良いでしょう。(もちろん、ドライヤーなどもありませんでした。冬場は洗髪すると乾かすのが大変かもー。)

ゴロゴロ岩だらけの賽の河原の下山のあかし。登山口が擦れ減りました・・・

まとめ

八ヶ岳縦走の旅は、思いがけない急な悪天候と、かなりの強風。予定していた登山工程の変更を迫られたり、試練の旅でした。が、大雨のあとの抜けるのうな青空。いちにちで、こんなにも表情がかわるのか!と、改めて自然の力を感じました。

天候など、その時々の状況を判断して、予定を変更すること、変更した予定を落ち着いて受け入れることなど、初めての経験がたくさんありましたが、とてもいい勉強になりました。

どんな状況でも、安全第一。そして、割り切って、しっかり寝ること!&体力を温存すること!縦走の山旅に必要な精神力というものもあるのだと体感できたいい山旅でした。

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山と暮らしと、イヌネコと。

コメント

  1. […] […]

  2. あきっこ より:

    先日、ゴローの記事にコメントしたあきっこです。
    コメント連投すみませんm(_ _)m

    八ヶ岳、大好きで何度か訪れ夏沢鉱泉にもお世話になってます(もちろん送迎も)
    なので懐かしくてつい、コメントしてしまってます
    硫黄岳山頂から眺める赤岳の景色がとても好きで初めてこの景色を見た時に、来年はこの山頂に立つ!と決めて、昨年に赤岳〜天狗岳の縦走をしました。
    今年はまだ八ヶ岳に行けてないので、何とか行きたいと思ってますがどうなりますやら。

    あまりあちこち行けてないのですが、私もブログをやっているので暇つぶしにでも見て下さい。

    • タケコロ母さん タケコロ母さん より:

      コメント連投大歓迎です、ありがとうございます( ^ω^ )!
      八ヶ岳も良いですよねぇ。大好きです。
      赤岳縦走されたんですね!すごい!!!以前赤岳鉱泉から眺めた、間近な「赤岳」に、わたしもいつかは・・・!と思い、ひとまずヘルメットは購入してみております(笑)
      ブログも拝見させていただきました。宝筐山にも行かれてるのですね!私も大好きな里山です。また他の記事も色々読ませていただきますねー!

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